リグナムバイタ

Guaiacum spp.
Lignumvitae (Guaiacum spp.)
広葉樹 主要木材

物性データ

せん断強度78,600 kPa

特徴・解説

ハマビシ科に属し、「生命の木」の名を持つ世界で最も重硬な木材の一つです。密度は1.2を超え、水に沈むのはもちろん、金属のような重量感があります。最大の特徴は、材の重量の約30%を占める天然の油分(樹脂)です。これが自己潤滑作用を果たすため、かつては船舶のスクリューシャフトの軸受けとして唯一無二の存在でした。ワシントン条約で取引が制限されている希少種であり、現在は極めて特殊な用途に限られます。日本のツゲを遥かに凌駕する緻密さと硬さを誇ります。

🎨 色味
心材は暗緑色から黒褐色で、辺材は淡い黄色。心材は光に当たるとさらに緑色が深まります。
🌿 木目・肌目
木目は極めて細かく交錯し、肌目は非常に緻密。磨くと金属のような光沢を放ちます。
🛡️ 耐朽性
非常に高い。天然の油分が腐朽菌や虫、海水による侵食を完璧に近い形で防ぎます。
🔧 加工性
加工性は極めて低い。通常の木工機械では太刀打ちできず、金属加工に近い手法が求められます。
📦 主な用途
船舶の軸受けボーリングの球木槌の頭万年筆の軸高級旋盤細工